●アンリエッタが目を覚ましたのは、不気味なピエロ人形のある見知らぬ部屋だった。
不思議に思いながら部屋を見回すと鏡が目に入り、アンリエッタは更に驚く。
そこに映っていたのは『自動人形』となった自分の姿。
「ぇ……なに、これ、どうなってるの……？」
夢でも見ているのかと戸惑っているところへ…… 何処からか、不思議な声が響いてくる。
自らを「道化師」と名乗るそのしわがれた声は、困惑するアンリエッタの質問に聞く耳も持たずにしゃべり続けた。
「お前の体は預かっている。返してほしければ、この屋敷内から、お前を動かすゼンマイが止まるまでの１２時間以内に、集められるだけの『宝』を持って来い」
そう一方的に告げると、その声は、狂気じみた気配と共に消え失せた――。
戸惑いを納得できないが、他に体を取り戻す手段も思いつかないアンリエッタは、
小人程になってしまった人形の身体で、大きな屋敷内の探索を始めるが…… 。

●原画 あかつきまお
・シナリオ 神代流
・グラフィック 　きみなみなみき
・CG数 　300以上（差分含む）
・音声 　女性＋α
・アルバム鑑賞　あり
・シーン鑑賞 　あり
・音楽鑑賞 　なし

●ゲームが好きなどこにでもいそうな平凡な少女ミヅキ。
その日も楽しみにしていた新作ゲームを買ってきて上機嫌だった。
ゲームを始めたミヅキの目に飛び込んできた『ERROR』の文字。
PCを壊してしまったのかと慌てた途端に目の前が真っ暗になる。
耳元で聞こえる無気味な音で目を覚ますミヅキ。
自分の体の上に圧し掛かっている化け物に驚き、パニック状態に陥る。
状況を理解できないままに犯されそうになったミヅキ――
そのとき、化け物を切り裂いて現れたのは、黒い羽の生えた謎の少女だった。

●キャスト
　ミヅキ　　CV:水純なな歩
　クロウ　　CV:杉原茉莉
　スザク　　CV:中家志穂
　ヴラヴィ　CV:草村ケイ

●ぼくが彼女を亡くしてから、程なくもう、2ヶ月になる。
恋人だったのか、といわれると首を傾げざるを得ないけど、少なくとも僕たちは仲良しだった。

身体が弱いという割には元気で活発で、ぼくより年上だという割には子供っぽくて、だけど、どんな時も笑顔で、ぼくのことを包みこんでくれて……。

そんな彼女が、まさか風邪をこじらせて、そのまま逝ってしまうだなんて考えもしなかった。
冷たくて、だけどすべすべだった彼女の手。 さらさらの髪。
ふにふにで柔らかなほっぺ。
その全部は、もう、遠くに行ってしまった。
どれだけ手を伸ばしても、届かないところに行ってしまった。

ぼくに残されたのは、最後の最後に彼女が僕に宛てた手紙だけ。
「宝探しに行こう」 その文面と、古びた地図が一枚だけ。

それは、あまりにも一方的な約束。
だって、ぼくは返事なんかしていない。
だけど……だけどそれは、やっぱり、彼女との最後の「約束」だから……。
だから、僕は、宝探しの、旅に出る。

●キャスト&スタッフ
菅野 奏 (CV:吉川華生)
雪花 (CV:大山チロル)
弓原 琴音 (CV:吉川華生)

原画:上本聖人
シナリオ:土岐光鳳
音楽:琉姫アルナ(LC:AZE)
グラフィック:ソフト開発『Paprika』, Future-hands
主題歌:片霧烈火